ブルームやツインの話だと思った?残念、Pauperだよ☆

このフォーマットは現在色のバランスが不均衡です。最もよくプレイされる土地以外のカードを10枚見ると、9枚は青で、10枚目が《稲妻》です。この原因を調査しました。

 エスパー・使い魔デッキは《陽景学院の使い魔》と《夜景学院の使い魔》を使って青呪文のコストを下げています。ここでいう青呪文には《フェアリーの大群》や《断絶》などの「フリースペル」も含まれています。バウンス・ランドと組み合わせることで、これらの「フリースペル」で効率的にマナを生成することができます。典型的な勝ち方を言うと、まず《フェアリーの大群》と《記憶の壁》を対象にして《幽霊のゆらめき》を唱え、マナを生み出しながら《幽霊のゆらめき》を再び拾います。充分なマナが生み出せたら、《幽霊のゆらめき》で《フェアリーの大群》ではなく《海門の神官》を対象にして繰り返し、《賢者街の住人》を探します。それから、《幽霊のゆらめき》で対戦相手のデッキを削りきるのです。

 カードを引く能力も高いので、青以外のデッキでこのデッキを倒すことは困難です。その結果、メタゲームは均衡を失い、青が圧倒的に多くなっています。このデッキで最も問題なのは、《フェアリーの大群》だと判断されました。

 色の多様性の観点から、《フェアリーの大群》をパウパーで禁止します。

公式記事より引用(URL http://mtg-jp.com/publicity/0016309/)

さて、フェアリーの大群の禁止について、私は公式が挙げている理由に疑問を感じています。
引き合いに出されているエスパー・使い魔(エスパーファミリア)は、記事にある通りの手順により≪幽霊のゆらめき≫を≪記憶の壁≫などで回収するループを作り、その過程で≪フェアリーの大群≫とバウンスランドなどの1枚で2マナ以上出る土地をアンタップすることで無限マナを生成し、最終的に≪賢者街の住人≫が居る状態で≪幽霊のゆらめき≫同様のループをするだけでLOできる、というコンボデッキです。

正直言ってファミリアは、上級者向けのコンボデッキです。しかも≪フェアリーの大群≫≪記憶の壁≫≪幽霊のゆらめき≫、青を含むバウンスランド2枚の5枚コンボです。
白と黒のファミリアのおかげでちょっとマナコストと効果が割に合わないスペルでも軽減してキャストできる強みはありますが、ちょっとパーツ揃えつつ相手の対応をするのはきついと思います。
レガシーが分かる人なら、ANTやグリセルシュートくらいにやり込みが必要です。
さらにPauperのトップメタは青単フェアリー/デルバーであり、そちらでは≪呪文詰まりのスプライト≫の頭数になるフリースペルで、手札で腐っててもサイクリング付きだから便利だね、程度のものであり、そこまで≪フェアリーの大群≫が元凶であるというのは説得力に欠けます。

もっと単純に「MOでの操作が複雑で時間切れを起こしやすいから」ぐらい言ってくれればちょっとは納得するのですが・・・。

Pauperの禁止改定は大抵コンボパーツですね・・・。雲上の座や頭蓋囲いはオーバーパワーなので残当だとしても、ぶどう弾、巣穴からの総出、時間の亀裂などなど。コンボ大好きユーザーにとってはあまり興味のないフォーマットになってしまいそうで悲しいです。
実はこれらのカード、ファミリアのフィニッシャーだったんです。ループにバウンスランド1枚が減り、≪幽霊のゆらめき≫を無限回数ループし、ストームを稼いでぶどう弾や総出!
→ぶどう弾、総出禁止→ストーム稼いで時間の亀裂で相手のパーマネント全戻し!
→雲上の座と時間の亀裂禁止

コンボデッキを潰していくPauperの禁止改定、果たして多様性を欠かせているのはどちらかな?

そんな感じ。

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